bear,insect
熊、虫対策
人の少ない場所で釣りやキャンプをするときに考えうるRiskは誰かの助けではなく自らの力で処理する必要があります。自然の中にいればそこにいる様々な生物とうまくやらねばなりません。その際に少しだけ役に立つ情報です。
熊対策
私はGUNを持たない主義なので熊対策に関して真剣に勉強しました。レンジャーの人に付いてトレッキングをしたりするといろいろ教えてくれます。しかし尊敬する星野道夫氏の事件以後自分の熊対策に自信が持てなくなりました。それでも以下は少しは参考になるかと思い記した、今までの経験からくる知識です。専門家ではありません。念のため。
- 熊はBlack BearとBrown Bearの2種類であり、今回紹介している地域にはPolar Baerはいません。Polar Baerは地球上で最大の肉食獣です。丸腰で遭遇することは致命的な結果を生みます。北の海岸地方へ出かける場合は別途研究して下さい。
- Kodiak島には巨大なBrown Bearがいます。この熊は要注意です。
- Grizzly(灰色熊)とBrown Bear(ヒグマ)の違いはよくわかりません。ご存じの方は教えて下さい。アメリカ人も混同しているのか大きいBrownをGrizzlyと呼んだりしています。
- Black、Brownといっても色で判断すると間違えることがあります。生息地もオーバーラップしていて私もRussian Riverで同時にBrownとBlackの両方を見たことがあります。個体差はありますが、Brownの方が大きいです。
- 子連れの熊は危険です。子熊の安全に関して母熊は神経質です。これは肉食草食を問わずどんな動物にも言えることです。従って子熊と母熊の間に自分が入ってしまうことのないように注意して下さい。又、子熊が可愛いと不用意に接近しないように。単独の熊と子連れの熊の感じる安全距離は全然違うと思って下さい。
- 熊は雑食で草や鮭やいろいろ食べています。基本的に食料として人間を襲うことはありません。熊の機嫌を損ねるような事をしたり、突然出会頭にビックリして熊が自分の身に危険を感じた時に人間を襲うようです。
- 熊も人間を恐れているところがあり、人間のいるところにのこのこ出てくるのはそれなりの事情があるのです。そこは彼らの生活の場であり、我々人間がそこに侵入したと考えるべきです。従ってそれなりに対応すればよいのです。つまり熊がこちらへ歩いてきたら道を空けてやり、釣った魚を持っていたら「熊さんの魚をとってしまってごめんなさい」という風にその場に置いて立去ればいいのです。「それじゃ"やーさん"と一緒だ。」などと言わないで下さい。
- 子供と一緒であったり、どうしても危険を回避したいときは自分がここにいると熊に知らせるようにします。子供の靴に鈴を付けたり、歌を歌わせたりすればいい。レンジャーは「See,Bear」と叫びながら歩くようにと指導しています。特に鈴の音は人間にはあまり聞えないが動物にはかなり遠くから聞えるようです。そのかわり野生動物を見たいと思っているときは熊以外の動物も逃げてしまうので不都合ではあります。
- 熊は鼻は利きますが目は悪いようです。特にBlack Bearは両手を大きく拡げて自分の体を大きく見せると去っていくという話も聞きました。
- 頭がよく、学習するので、人を襲い食料を手に入れた経験のある熊は要注意です。但しSalmonが川に沢山いるときに人を襲うRiskをおうようなバカな熊は極めて少ないと言えます。
- 熊に出会っても慌てて逃げたりしてはいけません。犬と同じで追っかけてきます。ゆっくりと後ずさりして距離をとります。特にBrown Bearはじゃれようとする茶目っ気があるので、死んだ振りをするというのも一概に嘘とは言えません。最後の手段ですね。熊は遊びのつもりでも人間にとっては致命傷になります。熊はとてつもなく怪力で前足で引っかかれただけで人間の手がもげるくらいだそうです。別に脅かしているわけではありません。車のフロントガラスを割られたという人もいました。
- GUNもライフル、ショットガン、ピストルならマグナム弾でなければ対抗できません。音で驚かすなら普通のピストルでもいいでしょうが。Tentで寝ていて食料を狙われた事のある私の友人はTentの中で鍋を叩いて大きな音を出したら熊は去っていったそうです。逆にGUNの音を聞くと猟師が獲物を捕り、腹をさばいて内臓を出すと考え、それを目当に熊がよってくるという話もあります。
- 通常熊との間にある程度の距離があれば問題は起きません。従って周囲に注意を払い、獣の臭いなどに神経を使うことにより、はやく熊を見つけることが大事です。人のいないところで釣りに熱中することのないように。時々周りに気を配って下さい。
- Tentに寝る場合は食料は絶対にTentに入れてはいけません。すべての食料とその臭いの付いたものはTentから少なくとも10mぐらい離したところに、できれば木と木の間にロープを張りそこに吊す。キャンプ場によってはFood Cacheといって5m程の高床式の食糧倉庫があり、そこに食料等をしまうことができます。普段は梯子をはずしておくことにより熊に食料を奪われないようになっているのです。熊は一度食料を手に入れる事を覚えるとその後度々人間を襲うようになる。双方の為にこれは必要なわけです。熊はM&Mのチョコレートの臭いがわかるという話もあります。
- 熊以外にも子連れのMooseもちょっかいを出すと熊以上に危険です。
- 絶対に守ってもらいたいことが一つあります。野生動物に絶対に餌を与えないこと。Yellow Stoneなどで熊に襲われる人が後を絶たないのはFeedingするからです。ずっと熊が沢山いるAlaskaのKatmai National Parkでは今までに熊に襲われた人は一人もいません。それは観光客のためのFeedingをしないからです。
Fishing RegurationにあるFishing With Bearsの要約
- いい釣り場は熊にとっても同じ。鮭の産卵床の近くや熊の通り道では釣りをしない方がよい。
- 熊は昼は暑くて活動的ではありません。もし熊が近付いてきたら釣りはやめなさい。魚がかかった時だったらラインを緩めるか切るかしなさい。バシャバシャしているとすぐに熊は飛びついてきます。いずれにせよ魚を失うのですから。
- 釣った魚はその場で釣りをやめるまで、さばかないで川の中に入れておきなさい。魚はキャンプ地から離れたところで川などの流水の中でさばきなさい。頭や内臓は流れの速いところに捨てなさい。できればにおいのしない容器に入れます。クーラーはBear-Proofではありません。
- 更に食料、釣り餌、ゴミ、ペットフードはテントや岸辺やクーラーではなくて、Bear-Proofの容器、鍵のかかった車、Food Cache、納屋などに入れましょう。テントで寝る前に魚の匂いのする服は着替えましょう。その服は枕にしてはいけません。さっきの容器に入れて下さい。
- 絶対に熊に食べ物を与えてはいけません。絶対に熊から魚を奪いかえそうとしてはいけません。熊に近付かない。石を投げない。走って逃げない。
- 旅行する前にはBear Countryについて勉強しなさい。
熊対策のページのおまけ
Katmai National Park And PreserveとMcNeil River State Game Sanctuary
虫対策
- アラスカの蚊は大きくて厄介です。日本人はアラスカの蚊に免疫ができてないのか刺されると結構腫れますが、痒くなることに耐えればいいだけです。そうなんです。ところが大量に発生している場所へ入り込んだら発狂しそうになる。6-7月に北の川へ釣りに行く人は備えが必要。
- 蚊以外にもブヨだかアブだかいわゆるBiting Fliesもいます。No-see-ums(蚊柱になっている)、White-Socks(足の先が白い)、Moose Flies(眼が赤い)、Deer Flies(ブヨ)などなど。主に7月中旬以降に多い。刺されると症状の軽重はありますが、痛さを伴い腫れます。耳を刺されて、その耳がジャンボ餃子のようになってしまった人もいます。瞼を刺されるとお岩さんです。いや、笑い事じゃありません。
- 日本製の虫除けスプレーは効きません。現地で入手するものがその土地の虫に最も効くと考えるべきです。アラスカに着いたら真っ先に買いに行きましょう。Insects Repellentsにはその効力の強さに応じてグレードがあります。最も強いHigh Deet Typeのものはその見返りとして不都合なところがあります。プラスチック製品を溶かしてしまうのです。眼鏡(サングラス)、カメラなどの取扱いに特別の配慮が必要です。ほどほどのものを選んで効かなければ、逃出すか防虫ネットをかぶるかした方がいいでしょう。Insects Reppellentのもう一つの欠点は唇に付くと非常に苦いことです。なんとなく毒をなめたようで好きになれません。
- ある種のBiting Fliesには普通に売っているInsects Reppellentは効かないそうです。R.E.I(Anchorageタウン情報参照)などで売っているBlack Flies Solutionというのが有効だそうです。これはどこにでも売っているものではありません。ということはあまり気にする必要はないのでしょう。そう理解しています。
- 蚊に刺されたら日本製のかゆみ止めでOKです。ムヒなどです。
- Biting Fliesに刺されたらCaladrylという薬がいいでしょう。なるべく早く塗ります。
- 防虫ネットはいざというときのために持っていて損はないでしょう。かぶるとまるで蜂屋さんのようですが、これが一番だと思います。
何だかこんな話は特に女性が読むとALASKAに行きたくなくなるかもしれませんね。ご心配なく。通常はInsects Reppellentsを使うケースは極めて少ないのです。熊との遭遇も同じです。但しRemote siteでの釣りでは逆に熊に遭遇することは日常茶飯事で備えていた方がいいでしょう。怖い目にあった話は枚挙に暇がありません。
![[salmon fishing]](images/salhome.GIF)